小沢コージ
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小沢コージ自動車ジャーナリスト

雑誌、web、ラジオ、テレビなどで活躍中の自動車ジャーナリスト。『NAVI』編集部で鍛え、『SPA!』で育ち、現在『ベストカー』『webCG』『日経電子版』『週刊プレイボーイ』『CAR SENSOR EDGE』『MONOMAX』『carview』など連載多数。TBSラジオ『週刊自動車批評 小沢コージのカーグルメ』パーソナリティー。著書に『クルマ界のすごい12人』(新潮新書)、『車の運転が怖い人のためのドライブ上達読本』(宝島社)、『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた 27人のトビウオジャパン』(集英社)など。愛車はBMWミニとホンダN-BOXと、一時ロールスロイス。趣味はサッカーとスキーとテニス。横浜市出身。

マツダがCX-60で世界に挑む圧巻の“2段底”プレミアムコスパ戦略

公開日: 更新日:

マツダ CX-60 XD-HYBRID/PHEV

 前回驚くべきプレミアムコスパ戦略を紹介したマツダの新型SUV、CX-60。

 作りはメルセデスやBMW並みで、価格はそれより300〜400万円は安い! という前代未聞のミディアムSUVだがこのモデルにはまだ先があった。ある意味「2段底」とも言える商品構成だ。

 まずCX-60が凄いのは新骨格で、いまどきドイツプレミアムしか作らないリア駆動のFRプラットフォームに、新型直列6気筒エンジンも選べるようにした。しかしそれだけじゃない。パワートレーンを4種類用意すると同時に、内外装バリエーションを増やすことで「準プレミアム」と「プレミアム」の2つの車格を作り上げている。

室内の質感はフェラーリやマセラティも真っ青

 既存2.5ℓ直4ガソリンを縦置きした「25S」、新作3.3リッター直6ディーゼルターボ搭載の「XD」を300〜400万円の価格帯に配置。その上に直6ディーゼルターボに48Vマイルドハイブリッドを加えた「XDハイブリッド」、2.5ℓ直4ガソリンに強力モーターと大容量バッテリーを合わせた「PEHV」を500〜700万円の価格帯に配置。パワー感や質感を変えることで、2つのキャラクターを成立させているのだ。ちなみに後者は4WDのみだ。

 特に後者に設定された2つのプレミアムグレードが凄い。1つは「プレミアムスポーツ」と名付けられ、インテリア質感はフェラーリやマセラティも真っ青。非常にセクシーだ。

 具体的には毛足の長いスエード表皮と柔らかなナッパレザーを使った大型シートや雰囲気のあるタン色インテリアを特徴とし、今までの国産車にはない洋の雰囲気。

 もう一つは「プレミアムモダン」と名付けられ、そのホワイト内装はかつてのマツダ車とは別世界。

 シートはピュアホワイトのナッパレザーで、インパネのウッドパネルは淡い質感のホワイトメープル。どちらも敢えて抑えた色使いにしており、独特のワビサビを感じさせるうえ、インパネには日本古来のかけ縫いマテリアルが。

 非常にオリエンタルな和の雰囲気なのだ。

 パワートレーンもXDハイブリッドは直6ディーゼルがXD以上の254ps&550Nmのパワーを発揮し、16.3psのモーターで補う。かたやPEHVは175psの強力モーターと17.8kWhのバッテリーにより、電動感と鋭いエンジンサウンドを両立。

欧州プレミアムSUVより200万円は安い

 両グレードの価格はそれなりでXDハイブリッドのプレミアムスポーツ、プレミアムモダンは共に574万円強で、PHEVのそれは共に626万円。正直、国産SUVと考えると安いと思えないかもしれないがその中身や走り、インテリアを考えるとリーズナブル。

 マジメな話、欧州プレミアムのミディアムSUVの電動モデルは軽く800万円~900万円はするからだ。

 もちろん25SやXDほどの表面的な割安感はない。ただ中身を考えると、こちらも欧州勢より200万円は安い。

 かつてない2段底のプレミアムコスパ戦略で世界に挑むマツダ新型CX-60なのである。

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