岸田政権の「貯蓄から投資へ」は絵空事 シニア世代が今すぐ考えるべき3つのこと
「老後資金で2000万円が必要?」
「何を寝ぼけたことを言っとんねん。そんなの用意できるはずないやろ!」
これが生活者の本音だろう。しかも、引退したシニア世代、もしくはその予備軍にとって、そのような金額を用意するのは至難の業。それに足元の物価上昇が響いて、「どうやって生きていったらええねん!」というのが正直なところだ。人生の折り返し地点を過ぎた人々にとって、すでに「過去のこと」なのである。政府のタワゴトには付き合っていられないのだ。
そして岸田文雄首相の「貯蓄から投資へ」発言である。「1億総株主化」を実現すると言っているが、預貯金のない世帯が30%もあるというこのご時世。「ない袖は振れない」のである。
数字で見る「個人金融資産2000兆円」とは名ばかり。「投資」なんて、庶民にとって「絵空事」なのである。「もし、損をしたらおまえが保証してくれるのか?」──そう言いたくなるのも分かる。保守的な日本人にとって、まだまだ「敷居が高い」のである。