HUB MEBKI(ビジネスサポート) 平井あかねさん(3)「アラブ人マネジャーとは何度も口論を」
アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで、日本企業とドバイの架け橋となる「HUB MEBKI」を2019年に立ち上げた平井さん。会社設立時には、アラブ人のマネジャー(写真奥)から女性社長である平井さんへのかたくなな抵抗を受け、何度も口論になった。
しかし、彼と徹底的にコミュニケーションを図ったことで、そのうちお互いを理解することができ、今ではいいパートナーシップを築いている。ドバイはアラブ社会の中では比較的女性の地位を尊重している方であり、「男尊女卑というよりも弱い女性を守るとの意識が強い」のだと平井さんは語る。
現在、コロナ禍で主要事業の転換をせざるを得なくなり、新しい領域にも挑戦中だ。UAE人はとにかく甘いものが好きなので、抹茶味などの“和風アイスクリーム”を日本から輸入して販売する代理店業を開始した。会社が入っている同じビルのオフィスワーカーが買いに来たり、日本人駐在妻のグループが一括購入したりと、徐々に認知されるようになった。
ただ、本来ならば日本人ビジネスマンや旅行客に貸すためのラウンジも、まだまだ空いている。そこで英語のレッスンを行いたい人に場所を貸したり、日本人アーティストの作品を預かって販売したりもしている。