中西文行
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中西文行「ロータス投資研究所」代表

法政大学卒業後、岡三証券入社。システム開発部などを経て、岡三経済研究所チャーチスト、企業アナリスト業務に従事。岡三インターナショナル出向。東京大学先端技術研究所社会人聴講生、インド政府ITプロジェクト委員。SMBCフレンド証券投資情報部長を経て13年に独立。現在は「ロータス投資研究所」代表。

日銀が恐れる株価暴落とさらなる円安 金融引き締めに動けない理由

公開日: 更新日:

 中央銀行の禁じ手、株式保有の弊害である。さらに7月10日の参議院選挙の投開票日前に株式市場が混乱すれば、政府与党への打撃になる。

 政府が発表した「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」の中にある「資産所得倍増プラン」が問題。骨太方針では、新しい資本主義を実現するための重点投資分野が掲げられているが、資産所得倍増プランは家計金融資産2000兆円を貯蓄から投資に回す「個人金融資産を全世代的に貯蓄から投資にシフトさせる」とあるからだ。この岸田政権のスローガンを根底からひっくり返す事態を招いてしまう。

 ましてや、1989年のバブル崩壊ではないが、金融引き締めへの転換はダイナマイト。一度株価が下落し始めたら、海外投資家の売り浴びせで、数カ月間、株価が下落し続ける公算、株価の「慣性の法則」もある。となれば9月中間期に年金基金や銀行の決算などに大きなリスクとなる。

 黒田総裁は23年4月に任期満了となる。欧米中央銀行と歩調の合わない異次元金融緩和、それによりもたらされる「円安」、この「袋小路」から抜けだす方策は見えない。慎重に行動したい。相場なら「様子見」である。

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