ロ軍のハリコフ再攻勢で戦線拡大…ウ軍は東部要衝で抵抗兵力増強か
一時戦闘が下火になっていたウクライナ北東部ハリコフ州で、ロシア軍が過去数日、激しい空爆を加え再攻勢を強めている。
シネグボフ州知事は21日、ロシア軍の攻撃により同州で15人が死亡したと通信アプリを通じて明らかにした。東部のドンバス地方から再び戦線が北へ広がり始めた。
ハリコフ州ではウクライナ軍が5月、ロシア軍を国境付近まで押し戻し情勢は落ち着いていた。しかし、態勢を整え直したロシア軍が再び標的とし始めたもようだ。
一方、ロシア軍が完全制圧を急ぐドンバス地方のルガンスク州の要衝セベロドネツクで抵抗しているウクライナ軍が、兵力を増強したとみられることが22日、分かった。ロイター通信が、従軍しているフリーカメラマンの話として報じた。ガイダイ州知事はロシア軍も予備部隊を投入していると指摘。両軍ともに東部戦線で増援し、激戦を続けているもようだ。
ロイターによると、ウクライナ軍は戦車で攻撃。ロシア軍と近距離で撃ち合うことはなく、砲撃が戦闘の中心になっている。