戦後最大規模!07年に約22億円を脱税した京都の大富豪が再び逮捕された「意外な理由」
国税庁が15日に発表したところによると、全国の国税局が強制調査し2021年度に摘発した脱税は103件で総額102億円。検察庁に告発したのは75件、約61億円だった。
この中には、日大の田中英寿前理事長(75)がリベートなど1億1820万円の所得を隠し5200万円を脱税(罰金1300万円)した事件や、鹿島建設東北支店幹部の8300万円の脱税事件も含まれる。
そんな脱税額がかすむ金額で過去最大規模の脱税事件を起こした人物が今月7日、京都府警に逮捕され、関西の事情通の間で話題になっている。
京都の山本秀雄(77)という元貸金業者である。消費者金融「山栄」の社長だった山本容疑者は07年に約73億円の所得を隠し約22億円を脱税したとして、大阪地検特捜部と大阪国税局に法人税法違反容疑で逮捕され、罰金6億円、懲役4年の実刑を受けている。当時、山本容疑者は自分は法人税法違反ではなく所得税法違反だからと無罪を主張していた奇妙な事件だったが、田中前理事長の脱税額とはケタが違う。
山本容疑者はソープランド経営などで財をなし、貸金業に参入。ローンズエリートやキンキキャッシングサービスなどの屋号を親族名義で貸金業登録。山栄の貸金債権を自分や親族名義にして返済を受けることで莫大な資産を築いた。現在もキャネットという関西・北海道・九州に展開する消費者金融には親族が関与。「山本の個人資産は今も数百億円」(山本容疑者の元秘書)というから驚きだ。