重道武司
著者のコラム一覧
重道武司経済ジャーナリスト

1957年鳥取県倉吉市生まれ。84年フジサンケイグループ傘下の経済紙「日本工業新聞」(現フジサンケイビジネスアイ)の記者となり、千葉支局を振出しに鉄鋼、自動車、総合電機、財界、金融、エネルギー(電力・石油・ガス)などの業界を担当。2000年外資系通信社に転じた後、02年からフリーに。得意分野は通信社時代を含めて在籍足掛け7年にも及んだ日銀記者クラブ時代に人脈を培った金融。自動車業界にも強い。

外資系企業に異例の巨額拠出…台湾TSMCらに最大4760億円の補助金交付が決定

公開日: 更新日:

 半導体は経済安全保障に関わる戦略物資とされているが、日本の技術競争力の低下は著しい。またコロナ禍や、その後の急速な世界景気の回復、供給網の混乱などで慢性的な品不足にも陥っている。補助金拠出は半導体企業の立地や工場新増設を支援することで競争力の底上げや供給安定につなげるのが狙い。萩生田光一経済産業相も「我が国の半導体供給網の強靱化に加え産業発展に継続的に貢献することを期待する」と強調する。

■半導体の新工場は投資に見合うのか

 とはいえ新工場で生産されるのはひと世代前の半導体。世界の最先端は2~3ナノの次世代に突入しつつあり、TSMC自体、今年後半から3ナノの量産を開始。25年後半稼働をメドに2ナノ新工場の建設に着手する。エレクトロニクス業界関係者の間では「果たして巨額補助金投入に見合うだけの効果があるのか」といった疑問の声もしきりだ。

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