有森隆
著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

日本電産のカリスマ経営者 永守重信会長「社長はまだ見習い」発言のホンネは?

公開日: 更新日:

 日本電産は6月17日、京都市のリーガルロイヤルホテル京都で定時株主総会を開いた。創業者でカリスマ経営者の永守重信会長(77)が4月に最高経営責任者(CEO)に復帰してから初の総会で、後継者不在が懸念されていた。

 株主総会には469人の株主が出席。永守氏は「社長はまだ見習い。今一生懸命教えている」。同席した関潤社長(61)をこう評した、と報じられている。関氏は、日産自動車の副最高執行責任者(副COO)に就いたが、格下だった内田誠氏(55)が社長兼CEOになったのが不満で、20年1月、日本電産入りした。翌年6月に永守氏からCEOを継承し、22年3月期の業績は過去最高を更新した。

 それでも「3K経営」(高株価、高収益、高成長)を標榜する、永守オーナーのお眼鏡にはかなわなかった。「3K」の骨格を形成する高株価を実現できなかったからだ。

 関氏がCEOを兼務した21年6月の株価は、1万2000円を上回っていた。だが、今年4月には8000円台に下落。永守氏は「耐えられない水準だ」と苛立ちを募らせ、関氏は就任1年足らずでCEOから降格された。

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