目からウロコの木造平屋住宅 1000万円以内でも新築可能!
一戸建て編(10)
都内の中堅企業に勤務する小舘木三(仮名)。60歳の定年を機に、坂道の多い小田急小田原線の生田の分譲マンション住まいから、平坦な場所の一戸建てに住み替えたいと考えている。注文住宅、建売住宅から中古住宅や地方への移住など、さまざまに検討したものの、まだ決めきれないでいる。
なかなか決められないまま夫婦で話し合っているとき、妻がふと「平屋ってどうなのかしらね。2人なら2階はいらないでしょ」と漏らした。たしかに、ある程度の土地があれば、平屋でも2LDKなどの間取りを確保でき、夫婦だけなら十分快適な生活ができるだろう。
一戸建てイコール2階建てという思い込みから、1階建てという発想はなかったので、ネットなどで調べてみると、大手住宅メーカーでは2000万円ほどかかるものの、中堅のビルダーなどであれば1000万円前後かそれ以下でも可能になりそうだ。
予算面のメリットだけではない。2階との行き来がないので、将来多少体が不自由になっても、生活しやすいという利点がある。バリアフリーで老後も安心して住めそうだ。年を取ると住まいのなかでの転倒や転落などの事故が増え、年間の死者数は交通事故以上ともいわれている。そんなリスクがなくなる。