「円安時の資産運用」アフターコロナに向け、外貨預金を外貨で使う
米国に続きユーロも7月から利上げすることを決め、日本と世界の金利差はますます拡大しそうだ。投資マネーは金利の高い国に流れるのが基本だとすれば、さらに円安が進む可能性がある。
しかし、これから外貨投資するのは「リスクが高い」と躊躇する人も多いだろう。確かにそうだが、何も行動を起こさなければ、リターンは狙えない。円高になったときのリスクを抑えながら、外貨投資をするのもひとつの方法だろう。
すでにコロナは収束しつつあり、海外旅行に出かけられる日も目の前に迫っている。そこで、①円安になった場合は、円に戻して為替差益を得る②逆に円高になった場合は、海外旅行で外貨のまま使う戦略で外貨に投資してはどうだろうか。
具体的に考えてみよう。まず、外貨投資の方法には、主にFXと外貨預金がある。コスト面ではFXが有利だが、外貨預金にもメリットはある。たとえば、ソニー銀行の外貨預金は、投資した資金を海外でそのまま利用できる。同行ではSony Bank WALLET(Visaデビット付きキャッシュカード)を発行しており、海外のVisa加盟店で利用すると、代金は外貨口座から引き落としできる。対象通貨は米ドル、ユーロ、英ポンドなど11通貨で、海外のATMで現地通貨を引き出すことも可能。為替手数料は、米ドルで1ドルあたり15銭(片道)とFXより高いが、優遇プログラムを利用すれば、最大4銭まで引き下げできる。