小林佳樹
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小林佳樹金融ジャーナリスト

銀行・証券・保険業界などの金融界を40年近く取材するベテラン記者。政界・官界・民間企業のトライアングルを取材の基盤にしている。神出鬼没が身上で、親密な政治家からは「服部半蔵」と呼ばれている。本人はアカデミックな「マクロ経済」を論じたいのだが、周囲から期待されているのはディープな「裏話」であることに悩んで40年が経過してしまった。アナリスト崩れである。

りそなHD東和浩会長退任 波乱万丈のバンカー人生「銀行はなくなってもいい」に込めた哲学

公開日: 更新日:

「金融サービス業として40年、いろんなことがありましたが、“自由に仕事をさせてもらって、個人的には、本当に楽しかった”というのが、素直な感想です」

 6月24日の株主総会を待って取締役会長を退任するりそなホールディングスの東和浩氏から筆者に送られてきた今の心境だ。

 鹿児島ラ・サール高校から上智大学に進み、旧埼玉銀行に入行した東氏。その埼玉銀行は旧協和銀行と合併し「あさひ銀行」となり、さらに大和銀行と統合して「りそな銀行」となる。そして金融危機が極まった2003年に国有化された。

 再建のためにりそな入りしたのは銀行業とは縁もゆかりもないJR東日本副社長であった細谷英二氏。細谷氏は会長兼CEO(最高経営責任者)に就き、1.9兆円もの公的資金の返済に奔走した。その細谷氏を支えたのが東氏だった。2人はともに九州男児。肝胆相照らす仲となる。

 志半ばにして病に倒れた細谷氏は枕元で東氏に後を託した。役員の共同執務室には細谷氏のコーナーがあり、いまも写真が飾られている。毎日、それを見るたびに、「“嘘をつくな”“りそなの常識は世間の非常識だ”と語る細谷氏の声が聴こえてくるようだ」(東氏)という。

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