予想外に高い中古住宅のリフォーム代…フルなら1000万円超に
耐震補強とともに、屋根や外壁などの補修、また内外装のリフォーム、風呂などの水回りの取り換えなど、築古物件ではさまざまな工事が欠かせない。
最近は、「新築そっくりさん」といった、定額制で新築並みにリフォームできる商品もあるが、フルリフォームだと予算は1000万円近くになる。リフォームの一括見積もりなどを行っているホームプロの調査でもグラフにあるように、最も多いのは1000万~1250万円と、1000万円を超えている。
築古の一戸建てを3000万円で買ったとしても、リフォームを合わせると総額で4000万円を超えてしまう。だったら、4000万円前後の新築建売住宅のほうがいいのではないかという気もしてきた。
もちろん、中小の工務店やリフォーム専門会社ならかなり安くなるが、そうなると、仕上がりが不安になるし、長くマンション住まいで工務店などに縁故がない小舘にとっては、そもそもどこに依頼すればいいのか分からない。
ますます悩みが深くなってしまう。 (つづく)
(住宅ジャーナリスト・山下和之)