「3冠」逃した伊藤忠商事は巻き返しに必死…岡藤会長の“長期政権”が確定か?
総合商社7社の22年3月決算は、資源価格の高騰の恩恵を受け、7社とも純利益が過去最高となった。
三菱商事(中西勝也社長・61)の連結最終利益は、前期比5.4倍の9375億円。商事が三井物産(堀健一社長・60)の9147億円(前期比2.7倍)、伊藤忠商事(石井敬太社長・61)の8202億円(同2.0倍)を抑え、2年ぶりにトップに返り咲いた。
総合商社業界の過去最高益は、三菱商事の5907億円(19年3月期)。上位3社がこれを大幅に上回った。三菱商事、三井物産の2Mの純利益は初めて9000億円の大台に乗り、“資源バブル”を謳歌した。
実は、三菱商事は最終利益1兆円に肉薄するペースたったが、一過性損失として1231億円を敢えて計上したため届かなかった。25年3月期までの中期経営戦略を立案しており、この中経が始まる前に、「懸念される損失はできる限り前倒しした」と説明している。
最終利益、3月末の時価総額&株価の「3冠」を明け渡した伊藤忠商事は、どう巻き返すのか?