五輪選手村「晴海フラッグ」は即日完売の人気 都心マンションの価格はもう下がらない?
高値基調が続いた首都マンションの販売価格は、今後値下げに向かうのか。
不動産経済研究所が5月23日に発表した首都圏新築マンション1戸当たりの平均販売価格は、6291万円と前年同月比で1473万円(19.0%)、1平方メートル単価でも18.8万円(16.7%)と平均価格、1平方メートル単価とも大きくダウン、前年同月比では4カ月ぶりのダウンとなった。東京23区を見ても7344万円(27.9%)と前年同月比で大きくダウンした。
新築マンションの購入を予定するユーザーにとって歓迎すべき動きだが、実際の市場動向は期待通りとはいかないようだ。
不動産経済研究所の松田忠司主任研究員が説明する。
「4月の販売価格が下落した原因は、前年4月に千代田区の番町エリアで平均価格が2億円を超える物件が販売された他、都内23区でも平均価格1億円を超える物件が出た反動です」
さらに販売価格が大きく下がった要因として、東京五輪選手村として利用された晴海フラッグの販売再開が影響しているという。