重道武司
著者のコラム一覧
重道武司経済ジャーナリスト

1957年鳥取県倉吉市生まれ。84年フジサンケイグループ傘下の経済紙「日本工業新聞」(現フジサンケイビジネスアイ)の記者となり、千葉支局を振出しに鉄鋼、自動車、総合電機、財界、金融、エネルギー(電力・石油・ガス)などの業界を担当。2000年外資系通信社に転じた後、02年からフリーに。得意分野は通信社時代を含めて在籍足掛け7年にも及んだ日銀記者クラブ時代に人脈を培った金融。自動車業界にも強い。

「投機的」水準に王手…東京電力HDを襲う“ズルズル格下げ”の行く末

公開日: 更新日:

 東京電力ホールディングス(HD)内に静かな波紋が広がっている。格付け会社大手のS&Pグローバル・レーティングが先週、同社の長期発行債格付けの先行き見通しを「安定的」から「ネガティブ」に変えたためだ。格付けそのものは「ダブルBプラス」を据え置いたものの、今後1ランクでも引き下げられれば一般的に「投機的」と呼ばれる水準になりかねない。

 東電HDは資金調達の大半を公募社債発行に頼っている。2022年3月末の長期債の残高は2兆6265億円にのぼり、銀行借り入れを含めた長短債務の年間利払い費は446億円(前期比4.7%増)にも達している。信用度が下がることになれば資金調達が不安定になるばかりか、利払い負担が一段と膨らむことにもなりかねない。

 S&Pが先行きを「ネガティブ」とした理由は主に2つだ。1つは電力小売り市場での競争激化による収益力の低下だ。東電HDの供給管内での新電力のシェアは30%を超え、全国平均の21%を大きく上回っている。このため同社の小売り事業の部門収益は急速に悪化。22年3月期には前期の64億円の黒字から664億円の赤字に転落した。今後も「業績への下方圧力となり続ける可能性が高い」という。

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