杉村富生
著者のコラム一覧
杉村富生経済評論家

1949年熊本県生まれ。明治大学法学部卒業。軽妙な語り口と、分かりやすい経済・株価分析などに定評がある。ラジオNIKKEI「ザ・マネー」にレギュラー出演。著書は「これから10年 株で『1億』つくる!」(すばる舎)、「株長者が絶対にハズさない『売り』『買い』サインはこれだ!」(ビジネス社)など多数。

株価波乱の“犯人”はFRBの変節にあり…マーケットの守護神は、いまや破壊者に

公開日: 更新日:

 古来、パニックは“政策の母”といわれている。マーケットが動揺し、人々がパニックに陥るたびに政策対応は強化され、最後は「何でもあり」の政策総動員態勢となる。

 そして、危機は必ず克服される。これが歴史の教訓である。

 リーマン・ショック、コロナショックがそうだったじゃないか。

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)では各国中央銀行がゼロ金利政策の断行とともに、猛烈な流動性の供給を行った。その額は何と、1500兆円に達する。

 その中核を担ったのがFRBだろう。総資産を一気に3.7兆ドル→9兆ドルに激増させた。5.3兆ドルの資金を放出したのだ。これが世界的な株高につながったと思う。

 いわゆる、過剰流動性の存在である。しかし、いまや、FRBは変節した。マーケットの守護神ではない。破壊者に変わった。この認識が必要だろう。

 だって、そうではないか。ウクライナ戦争(ロシアの軍事侵攻)においてはマーケットを救うどころか、インフレ対応を優先し、利上げ、QT(量的金融引き締め)を強行している。

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