重道武司
著者のコラム一覧
重道武司経済ジャーナリスト

1957年鳥取県倉吉市生まれ。84年フジサンケイグループ傘下の経済紙「日本工業新聞」(現フジサンケイビジネスアイ)の記者となり、千葉支局を振出しに鉄鋼、自動車、総合電機、財界、金融、エネルギー(電力・石油・ガス)などの業界を担当。2000年外資系通信社に転じた後、02年からフリーに。得意分野は通信社時代を含めて在籍足掛け7年にも及んだ日銀記者クラブ時代に人脈を培った金融。自動車業界にも強い。

日産系メーカーがまたぞろ経営危機…大手自動車部品老舗の「河西工業」がADR候補に

公開日: 更新日:

 曙ブレーキ工業を皮切りにサンデン、マレリホールディングスと続いてきた自動車部品大手のADR(裁判外紛争解決手続き)申請による経営破綻劇。そんな中、業界関係者らの間で「次のADR候補」ともっぱらなのが、河西工業だ。

 東京証券取引所プライム上場の自動車内装インテリア部品の大手メーカーで、現在、ADR成立への協議が進められているマレリと同じく日産自動車系。創業1912(明治45)年の老舗だ。

■ゴーンショックとコロナ禍で売り上げ半減

 屋台骨が揺らぐ“元凶”となったのは言うまでもない連結売上高の6割近くを占めていた日産のゴーンショックによる業績悪化だ。これにコロナ禍や半導体不足に伴う同社や第2大口顧客・ホンダの生産調整が追い打ちをかけ、「世界的な供給網の混乱による部品調達難」(関係者)が重なった。

 何しろ2019年3月期に1339億円と1000億円の大台を超えていた日産向けの売上高は21年3月期には704億円とほぼ半減。同じく553億円だったホンダ向けも328億円と4割超落ち込んだ。

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