自宅マンションを売って一戸建てへ…調べたら今が買い換えのチャンスだった
一戸建て編(1)
都内の中堅企業に勤務する小舘木三(仮名)。川崎市多摩区生田のマンション住まいだが、来年60歳になって嘱託社員に移行するのを前に、郊外の一戸建てに買い替えたいと考えている。
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中堅メーカーの事務職一筋の小舘は、新型コロナ拡大以来、在宅勤務が増え、都内の本社に出勤するのは週に1、2回だが、嘱託社員になれば月に1、2回になりそうだ。
それを機に、生活を思い切って見直したいと考え、夫婦で将来の住まいについて話し合うことも多くなった。ともに地方出身者なので、リタイア後は一戸建てでのんびり暮らしたいという考えで一致している。
今住んでいる生田だと、会社までドア・ツー・ドアで1時間程度だが、在宅勤務中心なら、もっと遠くてもかまわない。場合によっては、空き家の実家がある山形にUターンしてもいい。
もちろん住み慣れた生田駅周辺で一戸建てを買えれば簡単だが、新築だと価格が高い上に徒歩時間15分といった不便な場所が中心で、坂道が多いのが難。