佐高信
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佐高信評論家

1945年山形県酒田市生まれ。「官房長官 菅義偉の陰謀」、「池田大作と宮本顕治 『創共協定』誕生の舞台裏」など著書多数。有料メルマガ「佐高信の筆刀両断」を配信中。

「企業は公器なり」を実践した東洋水産創業者・森和夫という”野人”

公開日: 更新日:

 インスタントラーメンでは首位の日清食品よりも、「マルちゃん」の東洋水産が気にかかる。それは創業者の森和夫が田夫野人の魅力的な人だったからだ。

 特に経営者からは敬遠されることの多かった私を、森は母校の東京水産大の同窓会に招き、講演させた。

 その席には大手水産会社の元社長たちもいたが、私は遠慮せずに、政治家や財界人が「長」の肩書を欲しがり、いつまでもやめないのは勲章がほしいからだと批判した。

 おそらく勲章という大人のワッペンをもらった人も少なからずいたと思われる。そこで、森は頓着なく、大きな声で、私の講演に合わせるように「勲章なんかもらう人の気が知れないなあ」と言っていた。

 そして、その後、社内報に、それを名誉と考える人にケチをつける気はないが、と前置きして、次のように書いていたのである。

「ただ賛成できないのは受章披露とかで、一流ホテルの大広間を買い切り、この忙しい時にも大勢の人を集めて祝賀会なるものを自ら開くことだ(表面は仲間や部下が主催者になっていることが多い)。スピーチもあまりいただけないものが多いし、それよりチョコナンと同席される、苦労をにじませた、しかし嬉しそうな令夫人(オバーチャンが多い)を眺めると、まったく気の毒に思う。しかもこの経費は大体会社も地下ご祝儀でお釣りがくるというから、なお浅ましく馬鹿げている」

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