有森隆
著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

任天堂創業者の孫がファミリーオフィス立ち上げ投資家に転身も…華麗なデビューは飾れず

公開日: 更新日:

 ファミリーオフィス(個人資産の運用会社)は欧米では古くから超富裕層たちが一族の財産を守り、永続的に引き継いでいく手段として活用してきた。日本でも莫大な資産を運用するファミリーオフィスが誕生した。ゲーム会社、任天堂の創業家、山内家の親族たちの会社がそうである。

 一般社団法人「Yamauchi-No.10 Family Office」(ヤマウチ・ナンバーテン・ファミリー・オフィス、東京都港区六本木)が、山内家の資産を運用するファミリーオフィスの名前だ。

 2020年6月、任天堂の山内溥元社長から相続した同社株をもとに、孫の山内万丈代表(29)が立ち上げた。1000億円を超える運用資産額のうち半分をスタートアップ企業に投資する。

 ヤマウチは22年初め、米国の日本株ファンドのタイヨウ・パシフィック・パートナーズを買収した。

 タイヨウは01年設立の日本株ファンド。中小型株を中心に集中的に長期投資する。投資先は30社以下に絞り込んだ。増配や自社株買いなどを要求する「物言う株主」とは一線を画す。運用資産は約4000億円だ。

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