東証新市場の狙い目は「スタンダード」投資のプロが注目する“お宝銘柄”がわんさか!

公開日: 更新日:

 今月4日に東証が再編され、それまでの4市場(東証1部、2部、ジャスダック、マザーズ)から3市場(プライム、スタンダード、グロース)に変わった。ただ、市場からは東証1部の約8割がプライムに横滑りしたため、何のための再編か? と不満の声が漏れている。とはいえ、投資のプロは“変化こそ稼ぐチャンス”と虎視眈々だ。

 ◇  ◇  ◇

 再編の初日となった4日、市場は淡々と取引を終えた。

「ご祝儀相場が出現するかと思ってましたが、案外、そうでもなかった。プライム市場指数など新しい株価指数も爆上げすることなく、おとなしいものでした」(市場関係者)

 こうしたなかで、株のプロが注目しているのはスタンダード市場の銘柄群だ。この市場は、東証1部、東証2部、ジャスダックの旧3市場の銘柄が混在している。

「最上位のプライムに目が向きがちですが、注目すべきはスタンダードです。プライムは日本を代表する優良企業が揃っていますが、投資対象としては面白さに欠けます。株価が急騰するような大化け株は見つけにくいといえます。その点、旧2部には技術力がバツグンな会社や、知名度の高い企業も少なくありません。そうした会社はスタンダードに上場しています。いずれプライムに昇格する銘柄がたくさん潜んでいるといえるでしょう」(株式評論家の倉多慎之助氏)

技術力の優れた会社が目白押し

 プライムの上場基準のひとつは「流通時価総額100億円以上」。流通株式とは、会社の役員や自社株、10%以上保有の株主などを除いた株式のこと。

「いずれにしても、ある程度の時価総額があったほうが投資対象としては安心です。旧2部のなかで時価総額の多い企業から投資先を選ぶ手はあります」(倉多慎之助氏)

 そこで、スタンダードに上場する旧2部銘柄の時価総額を調べてみた。トップは2190億円(4日終値ベース、以下同)の「三谷商事」。生コンクリートの販売量で国内トップだ。コロナ禍で業績は低迷中ながら、福井県に本社を置く、業界では知られた企業だ。

 名古屋を中心にステーキや回転寿司を展開する「アトム」は時価総額1467億円。総合エンジニアリング国内2位の「千代田化工建設」、無電解ニッケルめっき用薬品で世界シェア80%を誇る「上村工業」、高級ホテルの草分け「帝国ホテル」、バドミントン用品大手の「ヨネックス」はいずれも時価総額1000億円以上だ。

 1000億円以下には、世界シェアなどが高く、技術力に優れた企業も多い。

 バイク(2輪車)の計器で世界トップを誇る「日本精機」、スパイスで国内シェア3割の「エスビー食品」、自動車用コントロールケーブルで世界トップの「ハイレックスコーポレーション」、自動車用バックミラーで国内シェア4割の「村上開明堂」、アルミ製錬用電極の製造機で国内トップの「SECカーボン」……。ニッチかもしれないが、業界トップ企業が目白押しだ。 

格下のイメージが消えた

 相場の福の神こと株式評論家の藤本誠之氏はこう言う。

「東証2部という呼び方は、1部があってこそです。プロ野球の一軍と二軍、JリーグのJ1とJ2と同じで、格下のイメージを受けます。それがスタンダードになったことで、劇的にイメージが改善しました」

 さらに、スタンダードは旧2部だけでなく、プライム基準を満たしていながら、あえてスタンダードを選んだ旧1部も上場している。100円ショップの「キャンドゥ」や、焼き肉のたれで知られる「エバラ食品工業」などだ。そこに、旧ジャスダックの「日本マクドナルド」や「ワークマン」「東映アニメーション」などが交じり、1466社の市場となっている。

「もちろん、その中には旧1部でありながら、将来的にもプライムに移行する実力がないと判断し、スタンダードを選択した企業もあります。一方、急成長の期待できる会社も豊富です。それだけに銘柄探しが面白い市場だといえます」(倉多慎之助氏)

 スタンダードには、お宝株が眠っている。 

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    横浜市の女性職員が「風俗店バイト」でクビに…ネットで同情的投稿が相次ぐ意外

    横浜市の女性職員が「風俗店バイト」でクビに…ネットで同情的投稿が相次ぐ意外

  2. 2
    ソフト3.5億円右腕が今季絶望 “給料泥棒”助っ人が減らない元凶は日本のザル身体検査に一因

    ソフト3.5億円右腕が今季絶望 “給料泥棒”助っ人が減らない元凶は日本のザル身体検査に一因

  3. 3
    カジノで106億円溶かした大王製紙前会長・井川意高氏の現在地「今は“抜けた”ような状態」

    カジノで106億円溶かした大王製紙前会長・井川意高氏の現在地「今は“抜けた”ような状態」

  4. 4
    小林浩美JLPGA会長はファン置き去り…「地上波中継なき」国内女子ツアーの行く末

    小林浩美JLPGA会長はファン置き去り…「地上波中継なき」国内女子ツアーの行く末

  5. 5
    「ナンバ兄弟」間宮祥太朗&満島真之介は来期ドラマも“全開バリバリ” 早くも膨らむ続編期待

    「ナンバ兄弟」間宮祥太朗&満島真之介は来期ドラマも“全開バリバリ” 早くも膨らむ続編期待

  1. 6
    3年前から「セーラー服乱交パーティー」60回も…29歳ケダモノ中学教師が女子高生と淫行

    3年前から「セーラー服乱交パーティー」60回も…29歳ケダモノ中学教師が女子高生と淫行

  2. 7
    ダチョウ倶楽部の「純烈」加入にファンから「それなら友井雄亮さんを復帰させて!」と悲鳴

    ダチョウ倶楽部の「純烈」加入にファンから「それなら友井雄亮さんを復帰させて!」と悲鳴

  3. 8
    (3)日本維新の会には「政調会長」が2人も…言うことバラバラで不仲という“特殊な体制”

    (3)日本維新の会には「政調会長」が2人も…言うことバラバラで不仲という“特殊な体制”

  4. 9
    マンション管理人を「何でも屋」と勘違い? 逆切れするモンスター住民の実態

    マンション管理人を「何でも屋」と勘違い? 逆切れするモンスター住民の実態

  5. 10
    今後は大谷翔平が狙われるこれだけの根拠…トラウトへの危険球が伏線の大乱闘で遺恨残す

    今後は大谷翔平が狙われるこれだけの根拠…トラウトへの危険球が伏線の大乱闘で遺恨残す