<19>金利上昇の波…住宅ローンは固定か変動か? 月額2万円も違う
マンション編(9)
千葉県船橋市の賃貸マンションが手狭になってきた広井望(仮名)一家。中古マンションへの買い替えを決めかけているが、気になるのが住宅ローンだ。このところ欧米を中心に金利上昇傾向が強まり、固定金利型が得なのか、変動金利型でもかまわないのか、迷っている。
住宅ローンには大きく分けると金利が固定している固定金利型と、金利が変動する変動金利型がある。固定金利型には3年、5年、10年など一定期間のみ金利が固定している固定金利期間選択型と、完済までずっと金利が固定している全期間固定金利型がある。
変動金利型は、借り入れ後に市中の金利が上がると、適用金利がアップ、返済額が増加するリスクがあるが、その分、スタート時の金利は低く設定されている。2022年3月現在、0.3%から0.5%台で利用できるところが多い。
固定金利型は返済額が変わらない安心感があるものの、その分、金利は高めに設定されている。固定金利期間選択型の固定期間2、3年などは変動金利型並みの金利だが、固定期間10年は1%前後。全期間固定金利型は1%前後から1%台前半が中心だ。