コニカミノルタ×セイコーエプソン ウクライナに拠点を置く精密大手を比較
ロシアのウクライナ侵攻が世界を震撼させています。日本企業は57社がウクライナに進出しているといいます(帝国データバンク調べ、2022年1月時点)。製造・卸売りの2業種が約8割を占めます。精密業界の「コニカミノルタ」と「セイコーエプソン」も販売・サービス拠点などを置いています。
今回は、ウクライナ情勢に翻弄される、この2社の社員待遇を比較してみます。
コニカミノルタは、2003年にコニカとミノルタの経営統合により発足しました。複合機のほか、商業印刷や産業印刷などを扱うプロフェッショナルプリント事業、画像診断などのヘルスケア事業、計測機器やプラネタリウムのインダストリー事業などを手掛けます。
セイコーエプソンは、1942年に時計製造からスタートしています。現在はインクジェットプリンターで国内首位級を誇ります。リモートワークの定着により自宅でプリンターを使う頻度も増加傾向です。水晶デバイスや半導体など産業向け製品も展開しています。
業績はどうでしょうか。21年3月期(連結)で比較してみます。売上高はコニカミノルタが8634億円、セイコーエプソンが9959億円。営業損益は163億円の損失と477億円の黒字、純損益は152億円の損失と309億円の黒字です。コニカミノルタは港湾の混乱などにより、主力の複合機が販売減に陥ったことが響いたようです。