「有事の金」は売りか買いか ウクライナ緊迫化とともに金価格が急騰
ウクライナ情勢の緊迫化とともに金価格が急騰している。株式などのリスク資産を売却して、安全資産の金を買う動きが強まっているからだ。三菱マテリアルのデータによると、1グラム当たりの金小売価格は2月1日時点で7357円だったが、24日時点では7805円と448円(約6%)上昇している。最近はあまり聞かなくなった「有事の金」が復活した形だ。
では「有事の金」は「買い」なのか「売り」なのか。プロの間では「有事の金は売り」という。24日時点でロシアはすでにウクライナへ侵攻しており、これ以上のリスクが発生するとも考えにくい。やはり「売り」が正解かもしれない。
ただ、金を保有していなければ、売って利益確定をすることはできない。先物取引などを利用すれば「空売り」も可能だが、ハードルが高い面もある。
■金融商品ETNってなに?
そんなときに検討したいのはインバース型の金融商品だ。インバースとは「逆の」という意味で、対象の指標と逆の値動きをする金融商品のことだ。