ニッパツ×中央発條 自動車用「ばね」の大手メーカーを比較
ガソリン価格が高騰しています。日常的にクルマを使う人には痛手です。自動車は急速にEV(電気自動車)化が進んでいるようです。ガソリン車がEVに代わると、エンジンなどは不要になりますが、継続して必要な部品はたくさんあります。その一つがばねです。
今回は、金属製品業界で自動車部品用のばねを扱う「ニッパツ(日本発条)」と「中央発條」の社員待遇を比較してみます。
ニッパツは1939年創立の大手老舗メーカーです。正式な社名にも入っている「発条」は、「ぜんまい」や「ばね」を指します。コイルばねや板ばねなど自動車分野をはじめ、パソコン・家電といった分野でも活躍しています。
中央発條は、1925年の創設です。航空機用ばねの製造からスタートしました。現在はトヨタ自動車が筆頭株主(約24%保有)であり、トヨタ系の自動車ばね大手メーカーとして知られています。
業績はどうでしょうか。2021年3月期(連結)で比較してみます。売上高はニッパツが5726億円、中央発條が747億円。営業利益は105億円と13億円、純利益は94億円と12億円です。