インフレに強いエネルギー株は手軽なETFで…買うなら国内、米国どっち?
最近の金融市場ではインフレが大きなテーマになっている。米国のインフレ率が急上昇しているからだ。これを抑制するため、FRB(米連邦準備制度理事会)は3月から利上げを開始する予定だが、しばらくはインフレ率が高い状況が続くだろう。
とすれば、インフレに強い銘柄が有望といえる。代表的なのはエネルギー関連株だ。高いインフレ率は1970年代に起きた2回のオイルショックで経験しているが、そのときもエネルギー株は上昇した。例えば、エネルギー事業を手掛ける米エクソンモービルの株価は、78年6月から80年11月の間に約2倍となった。
もちろん、個別株に投資するのもいいが、銘柄選びは難しい。ETF(上場投資信託)のほうが手軽だろう。低コストで分散投資効果も得られる。
実際に国内でエネルギーセクターに投資できるETFは1本だけある。「TOPIX-17エネルギー資源」だ。東証1部に上場しているエネルギーセクター企業に投資する商品だ。直近の騰落率を見ると過去1カ月=約4%、6カ月=約15%の上昇。21年9月以降、ずるずると下がっている日経平均株価と比較すれば、好成績といえるだろう。分配金利回りは1.7%。運用コスト年0.352%となる。