(3)台湾高鉄の次期車両は欧州連合からか…“伏兵”中国の気になる動向
台湾高速鉄道、その周辺が日本はいつまで台湾を植民地、台湾人を二等公民と見ているのか、と憤慨するのも無理はない。
開業前に日本から調達した700T系は寿命30年の触れ込みで台湾に納入された。本来であれば2037年までに次期車両を調達すればよかった。それが10年以上も早く更新しなくてはならなくなったのは日本側の一方的な事情による。
連載1回目でも触れたが、700Tの原型だった700型は日本では既に廃用、最新型N700に置き換えられた。このため700Tは部品の供給を受けられなくなったのだ。
■「まだ使えるのに更新を余儀なくされた」と恨み節
「詐欺にあったようなものですよ。700Tはまだ10年以上使えるのに更新を余儀なくされたのですから! 値下げを求めてもメインコンストラクターだった川崎重工が抜けたため、日立はN700を新たに設計、台湾仕様に改良するのだから価格は妥当だと言って譲らない」