みずほFG<上>トップが交代しても「旧興銀支配」は続くのか?
みずほフィナンシャルグループ(FG)は、続発したシステム障害の責任を取って3首脳が一斉に退陣する事態となった。新しい社長は2月に前倒しして交代。会長の人選も急いだ。社長は旧日本興業銀行の出身、会長は旧第一勧銀で旧3行が首脳ポストを分け合う。トップ人事の刷新が求められたが結局、旧行のバランスを重視した布陣だ。再出発というより、内向きの交代劇に終わった。
みずほFGの坂井辰史社長(旧興銀出身)とみずほ銀の藤原弘治頭取(旧第一勧銀出身)が辞任する。みずほFGの佐藤康博会長(旧興銀出身)は4月、会長の椅子を降り、6月の株主総会後に取締役からも外れる。
持ち株会社のシステム担当の石井哲執行役(旧興銀)も4月1日付で引責辞任する。
■木原新社長は同行出身