重道武司
著者のコラム一覧
重道武司経済ジャーナリスト

1957年鳥取県倉吉市生まれ。84年フジサンケイグループ傘下の経済紙「日本工業新聞」(現フジサンケイビジネスアイ)の記者となり、千葉支局を振出しに鉄鋼、自動車、総合電機、財界、金融、エネルギー(電力・石油・ガス)などの業界を担当。2000年外資系通信社に転じた後、02年からフリーに。得意分野は通信社時代を含めて在籍足掛け7年にも及んだ日銀記者クラブ時代に人脈を培った金融。自動車業界にも強い。

食品年間輸出額が初の1兆円突破も…新目標「30年に5兆円」達成が困難な理由

公開日: 更新日:

「ついに」か、それとも「やっと」か──。日本の農林水産物・食品の年間輸出額が2021年に初めて1兆円の大台を突破した。06年に長期目標として掲げてから約15年をかけての達成となる。ただ政府は20年3月末に「30年に5兆円」という新たな目標を閣議決定している。道のりは遠い。

 農林水産物・食品輸出は21年に入ってほぼ毎月対前年同月比20~40%増のペースで伸び、11月までで1兆779億円に達した。最終的には前年比2割超増の1.2兆円規模に膨らんだ見込み。10年前のおよそ2.7倍の水準となる。新型コロナ禍がやや落ち着きをみせ、中国や米国での外食向け需要が持ち直したのが要因。越境ECなど海外からのネット通販拡大も後押しした。

 仕向け地別の輸出額では中国がトップで、昨年10月までの統計では前年比約4割増。20年首位の香港は中国向けの伸びを下回り2位に後退した。以下、米国、台湾、ベトナムの順となっている。

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