重道武司
著者のコラム一覧
重道武司経済ジャーナリスト

1957年鳥取県倉吉市生まれ。84年フジサンケイグループ傘下の経済紙「日本工業新聞」(現フジサンケイビジネスアイ)の記者となり、千葉支局を振出しに鉄鋼、自動車、総合電機、財界、金融、エネルギー(電力・石油・ガス)などの業界を担当。2000年外資系通信社に転じた後、02年からフリーに。得意分野は通信社時代を含めて在籍足掛け7年にも及んだ日銀記者クラブ時代に人脈を培った金融。自動車業界にも強い。

オリックス傘下の小林化工がサワイGHDに“身売り” 睡眠剤混入問題で後発薬事業から撤退

公開日: 更新日:

 オリックスが“敗戦処理”にひとまずメドをつけた。違法な手順で製造した医薬品で健康被害を引き起こした傘下の後発薬メーカー、小林化工(福井県あわら市)で、県内にある矢地工場など全工場と物流センターなどの資産を沢井製薬を中核とする同業大手のサワイグループホールディングス(GHD)に譲渡する。小林化工は被害者への補償対応に専念し後発薬事業から全面撤退する。

 小林化工で爪水虫治療薬への睡眠導入剤成分の混入問題が発覚したのはオリックスが同社を買収してから1年足らずの2020年12月。服用した245人が健康被害を受け、2人が死亡した。さらにその後、製造販売承認を受ける過程での試験実施日の改ざんといった法令違反も見つかり、ずさんな管理体制が判明。製薬業界で最長となる116日間の業務停止命令や業務改善命令を受け、会社再生を目指してきた。

 しかし、「適正な手順に従った生産体制を整えられる見込みが立たず、このままでは収益が回復するまで従業員の雇用を維持できない」(関係者)と判断。“身売り”を決めた。

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