「いきなり!ステーキ」黒字化に水差す“予告なし値上げ”…客離れ加速で復活また遠のくか
輸入牛肉の価格高騰と原油高、円安のトリプルパンチで、外食産業は値上げを余儀なくされている。
10月29日には、米国産、カナダ産の牛肉を使用する大手牛丼チェーン「吉野家」が牛丼の価格を変更。並盛387円から426円(税込み)と39円(10%増)の値上げを行い、「うまい、やすい、はやい」のやすさが実感しづらい状況に。
「ここ数年輸入牛肉は高値を維持していて、消費が旺盛な中国に日本が買い負けている状況が続いています。日本人の給料が上がらないなか、消費者にとってこうした値上げは痛いですが、世界から見ると日本の安さが際立っていて、世界的な物価高でこれまでのように安さを維持できない状況にきているのです」(市場関係者)
吉野家同様、「松屋」も9月に値上げを行ったばかり。
そんな中、突然の値上げで不評を買っているのが、ステーキチェーンの「いきなり!ステーキ」。12月1日から実施のステーキメニューの値上げを、同日公式サイト上で発表。予告なしで値上げされたことで、ネット上では<唐突すぎる><告知が遅い>といった声で占められた。