日大理事たちが怯える“ドン”の報復人事…「被害届」出せない異常事態のウラ側

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「オレは関係ない。辞めることはない」

 9月8日、東京地検特捜部が東京・阿佐谷にある「日大のドン」こと田中英寿理事長(74)の自宅に家宅捜索に入った。その2日後に開かれた理事会で、田中理事長は理事たちの前でこう居直った。

 さらに1カ月後の先月7日、田中理事長の「最側近」といわれる前理事の井ノ口忠男(64)、医療法人「錦秀会」前理事長の籔本雅巳(61)の両被告が背任容疑で逮捕され、井ノ口被告は理事を辞任した。

 それでも大学トップの田中理事長は責任を取るどころか、公の場にも姿を見せず、大学がホームページ上で形式的なコメントを出すのみ。大学は4億2000万円の損害を被った「被害者」にあたるというのに、被害届も出していない。

「田中理事長は周囲に対し、<井ノ口は大学の人間だから、被害届は出さない。大学としては被害を受けていない>と説明し、すべて理事長の一存で決められています。今月5日の理事会では、事件の調査にあたった弁護士から<大学の損失にはなっていない>という説明があった。三十数人いる理事のうち、被害届を出すべきだと主張したのは1人だけです。アメフト問題の時からそうですが、執行部に対して反対意見を言うと、すぐに飛ばされる。もともと理事は実質、田中理事長が決めているようなものですから、イエスマンばかり。案の定、被害届の提出は保留することになった」(日大関係者)

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