新たなトレンド「ESG投資」って何? 個人投資家はどう向き合うべきか

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「ESG投資」という言葉をよく聞くと思うが、その正体をどのくらい分かっているだろうか? ひとことで言えば、企業の財務と直接は関係ない環境(Environment)と社会(Social)、さらに企業統治(Governance)の要素を考慮した投資手法である。その頭文字がESGなのだが、例えば「環境」なら気候変動や環境汚染への対策、「社会」なら従業員の労働環境への配慮や女性社員の幹部登用、そして「企業統治」では社外取締役の積極的登用や経営の透明性を高める取り組みなどを加味して投資判断することになる。

 つまり、いくら儲かっていてもブラック企業だったりCO2放出企業は対象外というわけだ。

 そもそもは2006年に国連が、機関投資家に対してESGに配慮した投資を求める「責任投資原則」(PRI)を提唱したのがきっかけである。PRIに署名した年金運用などの機関投資家は今や世界で3300を超える。日本でも2015年に、国内最大の運用機関GPIFが署名し、この動きは民間にも広がっている。

 金融庁の集計によれば、ESG関連の投信の年間設定本数は33本にまで急増し、残高は19年の0.5兆円から3兆円に拡大中だ。こうした拡大傾向は世界的な潮流でもあり、今後も国内の年金基金や投信会社などの運用機関はますますESG投資を増やしていくのは間違いない。

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