重道武司
著者のコラム一覧
重道武司経済ジャーナリスト

1957年鳥取県倉吉市生まれ。84年フジサンケイグループ傘下の経済紙「日本工業新聞」(現フジサンケイビジネスアイ)の記者となり、千葉支局を振出しに鉄鋼、自動車、総合電機、財界、金融、エネルギー(電力・石油・ガス)などの業界を担当。2000年外資系通信社に転じた後、02年からフリーに。得意分野は通信社時代を含めて在籍足掛け7年にも及んだ日銀記者クラブ時代に人脈を培った金融。自動車業界にも強い。

海運大手3社がそろって上方修正「コンテナ船バブル」で“我が世の春”を謳歌

公開日: 更新日:

 海運大手3社が“コンテナ船バブル”に沸き立っている。先週までに2022年3月期の利益予想を揃って上方修正。日本郵船と川崎汽船は2年連続過去最高純益を更新。商船三井は08年3月期以来14年ぶりに最高純益記録を塗り替える。運賃市況の高騰が空前の好業績を演出する格好だ。

 日本郵船は今期初時点で純利益予想を1400億円とはじいていた。これまでにこれを3回にわたって増額修正。7100億円に引き上げる。前期比では5.1倍にものぼる水準だ。同じく900億円としていた商船三井は4800億円に、350億円としていた川崎汽船も3700億円にアップ。それぞれ前期比5.3倍、3.4倍に膨らむ形となる。

 各社に「我が世の春」(商船三井関係者)を謳歌させている最大の要因はコンテナ船運賃の上昇だ。何しろ巣ごもり消費の拡大による物流需要増などで運賃市況は新型コロナウイルス禍前のおよそ6倍に。今年3月の水準と比べても半年間で「3倍以上に跳ね上がっている」(業界筋)とされる。

 この恩恵をまさに満喫しているのが17年に3社のコンテナ船事業を統合して発足させた「オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)」だ。日本郵船が38%、商船三井と川崎汽船が各31%を出資しており、各社にその出資比率に応じた持ち分法投資利益をもたらす。経常利益に占めるコンテナ船事業の割合は川崎汽船で95%、日本郵船でも72%に達する見通しだ。

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