ガソリン高騰で進むスタンド経営の「二極化」…高齢化進み手放す経営者も
原油高の影響で輸入牛肉、冷凍食品、ポテトチップス、コーヒーなど食品の値上げが相次いでいるが、ガソリンの値上げも止まらない。
資源エネルギー庁が発表した11月1日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの小売価格は、前週から1円40銭値上がりし168円70銭。灯油も18リットル当たり29円値上がりし1939円といずれも9週連続の値上がりとなった。
自動車業界は電気自動車(EV)の普及、若者の車離れ、シェアリングの拡大、そしてコロナ禍のなかでのガソリン価格の値上がりは、ガソリンスタンドの経営に大きな影響を及ぼしている。
東京商工リサーチによると、ガソリン販売業者2867社の最新期(2020年4月~21年6月期)の売り上げは5兆3368億円で前年比13.2%減と2年連続で減少、約8割の企業が減収した。ガソリン需要の落ち込みが売り上げ減少に拍車をかけているのだ。