「金融サービス仲介業」鳴り物入りで11.1スタートも閑古鳥…想定を超す規制に様子見状態
■現在の参入は2社のみ
スタート時に参入するのはフィンテック企業の「400F」とSBIネオモバイル証券の2社に過ぎない。ライフネット生命保険傘下のネット専業の保険代理店「ライフネットみらい」も今年度内の登録を検討しているが、いずれにしても静かな船出となる。
参入が少ない最大の理由は、保険分野の規制で、取り扱える商品の範囲は、①保険金額が1000万円を超える生命保険②600万円を超える第三分野に関する保険③2000万円を超える損害保険④保険期間が終身の場合は取り扱えない――となっているためだ。
新参のフィンテック企業がターゲットとする顧客層にはアプローチできない。金融庁は参入が期待できるフィンテック企業に個別に電話をかけて、考えを聴取しているようだが、静かな船出となっている。