小林佳樹
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小林佳樹金融ジャーナリスト

銀行・証券・保険業界などの金融界を40年近く取材するベテラン記者。政界・官界・民間企業のトライアングルを取材の基盤にしている。神出鬼没が身上で、親密な政治家からは「服部半蔵」と呼ばれている。本人はアカデミックな「マクロ経済」を論じたいのだが、周囲から期待されているのはディープな「裏話」であることに悩んで40年が経過してしまった。アナリスト崩れである。

「金融サービス仲介業」鳴り物入りで11.1スタートも閑古鳥…想定を超す規制に様子見状態

公開日: 更新日:

 1日から銀行、証券、保険分野にまたがる金融商品を、一つのライセンスで取り扱うことができる「金融サービス仲介業」がスタートした。銀行分野では「預金や貸し出しなどの媒介業務」、証券分野では「有価証券などの仲介業務」、保険分野では「保険の媒介業務」ができる画期的な新ビジネスだ。しかし、ライセンス取得に動いている事業者は数社にとどまる。

「金融サービス仲介業」は、金融庁が進める「貯蓄から投資へ」のカギを握る鳴り物入りの施策で、2020年6月に成立した「金融サービス提供法」によって可能となった。事業者として期待されているのは、スマホなどで各種の金融商品をワンストップで提供する「フィンテック企業」などだ。

 しかし、政令で取扱商品が規制されており、「顧客に対して高度に専門的な説明を必要とする商品」の取り扱いは認められていない。また、金融サービス仲介事業者が顧客に損害を与えた場合、その責任は仲介事業者が負わなければならず、利用者保護の観点から行為規制や損害賠償に備えた「保証金の供託義務」が課されている。こうした想定を超す規制にフィンテック企業は様子見の状態だ。

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