イートアンドホールディングス(大阪王将)文野直樹会長<1>父の成功を見て「商売っていいもんだな」と
コロナ禍で深刻な打撃を受けた外食産業。全国に350店以上を展開する中華チェーン「大阪王将」を擁するイートアンドホールディングスも、その大きな波にのまれた。しかし、早々に業績を回復し、株価や決算も好調である。
好調を支えているのは自社製造の冷凍餃子だ。水いらず、油いらず、フタいらずをうたう「羽根つき餃子」がコロナ禍の内食需要にマッチ。実はコロナ以前から売上比率は外食事業4割、食品事業6割と、内食需要は同社の屋台骨となっている。
この外食企業とは思えない構成比は、同社が「ポートフォリオ経営」で成長してきたことに由来する。現在も大阪王将の他に、ラーメン専門店の「よってこや」「太陽のトマト麺」、ベーカリーカフェの「アールベイカー」などさまざまな業態を傘下に置く。
それと並んで冷凍餃子の製造と販売にも力を入れているのだ。