小林佳樹
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小林佳樹金融ジャーナリスト

銀行・証券・保険業界などの金融界を40年近く取材するベテラン記者。政界・官界・民間企業のトライアングルを取材の基盤にしている。神出鬼没が身上で、親密な政治家からは「服部半蔵」と呼ばれている。本人はアカデミックな「マクロ経済」を論じたいのだが、周囲から期待されているのはディープな「裏話」であることに悩んで40年が経過してしまった。アナリスト崩れである。

休眠預金は年に700億円発生…民間活用進むも「第二の特別会計」になる恐れ

公開日: 更新日:

 金融機関の口座に預けたまま10年以上、お金の出し入れがない「休眠預金」の民間活用が進んでいる。しかし、金融機関から聞こえてくるのは意外にも先行きを不安視する声だ。

「資金の活用の仕方や融資後の事後チェックをしっかりとやらないと、怪しいヤカラがNPO(非営利団体)を隠れみのにして資金をかすめ取る懸念がある。純粋な善意から発した仕組みだけに心配だ」(メガバンク幹部)というのだ。また、「第二の特別会計」にならないか、と懸念する声も聞かれる。

 政府もこうした懸念を払拭するため、休眠預金を国が出資する預金保険機構にいったん移した上で、新設された「指定活用団体」がNPOなどへの資金配分方法を定めるとしているが……。

 金融機関に滞留している休眠預金は「高齢化の進展もあり、預金者が亡くなるなどし、そのまま放置される口座は増加傾向にある」(大手金融機関)という。金融庁によると、2014年度から15年度にかけて毎年1200億円程度の休眠預金が発生し、このうち500億円ほどが預金者に払い戻され、残りの700億円は休眠預金となっている。

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