小沢コージ
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小沢コージ自動車ジャーナリスト

雑誌、web、ラジオ、テレビなどで活躍中の自動車ジャーナリスト。『NAVI』編集部で鍛え、『SPA!』で育ち、現在『ベストカー』『webCG』『日経電子版』『週刊プレイボーイ』『CAR SENSOR EDGE』『MONOMAX』『carview』など連載多数。TBSラジオ『週刊自動車批評 小沢コージのカーグルメ』パーソナリティー。著書に『クルマ界のすごい12人』(新潮新書)、『車の運転が怖い人のためのドライブ上達読本』(宝島社)、『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた 27人のトビウオジャパン』(集英社)など。愛車はBMWミニとホンダN-BOXと、一時ロールスロイス。趣味はサッカーとスキーとテニス。横浜市出身。

もうサラリーマンでは手が届かない? 最新メルセデス・ベンツCクラスは、かなりお高い

公開日: 更新日:

メルセデス・ベンツC-クラス(車両価格:\6,510,000/税込み~)

 かつて90年代、メルセデス・ベンツCクラスはある種サラリーマンの憧れであり「いつかはメルセデス」の象徴だった。頑張れば400万円ぐらいから買えるプレミアムセダンだったからだ。

 ところがあれから30年弱、時代はすっかり変わってしまったようだ。先日出た待望の新型5代目Cクラスだが、遂に全長は4.7m台の大台を超えて4785mmとなり、全幅も1820mmに広がっただけじゃない。価格が最も安くて651万円とオーバー600万円超え! フツウの年収400万円レベルのサラリーマンでは手の届かない世界に行き始めてしまったからだ。

 今後安い500万円台のグレードが追加される可能性は高いが、それでも高嶺の花に違いはない。

 だが、私はそれを経済の二極化で説明する以上に、日本人の貧乏化を問いたい。実際30年前に比べ、アメリカを始め世界のGDPがほぼ2倍以上になっているのに比べ、日本は横ばい。大卒初任給もほとんど全然上がってないのだ。クルマが高くなったのではない。日本人が貧乏になったのだマジで。

エクステリアは完全にSクラス

 それはさておき新型Cクラスだが、しっかり高くなっただけのことはある。まさにほぼプチSクラス、つまり1000万円超えのメルセデスフラッグシップの小型版になっているからだ。

 エクステリアは完全にSクラスのそれだ。流麗な全体フォルムはもちろん切れ長のヘッドライトにクサビ型のリアコンビランプもそっくりだ。

 乗りこんでもビックリ。インパクトある巨大なセンターの11.9インチの真四角ディスプレーはもちろん、運転席前の横長モニターも基本Sクラス譲り。恐ろしくハデでリッチな感覚に溢れている。

 中身も、Eクラスから始まったAR(拡張現実)ナビを搭載。モニターに映し出された実在風景に行き先を示す矢印が組み合わされる。まさしく映画「マトリックス」も顔負けの映像だ。

価格の分だけ中身もしっかりプレミアム!

 一方エンジンは、完全電動はまだ成されてないものの、わずか1.5ℓ直4ターボで204ps&300Nmの巨大パワー&トルクを発揮。これにマイルドハイブリッドのモーターが加わり、発進加速から恐ろしく滑らか、かつ乗り心地も超フラット。

 同時にこれまたSクラス譲りの四輪操舵システムを搭載、最小回転半径はコンパクトカー並みの5メートルジャストというから驚く。価格の分だけ中身もしっかりプレミアム! それが最新Cクラスなのだ。

 その後、別のインポーターと話していて驚いた。90年代、アメリカで売れる乗用車の平均価格は2万ドル(230万円)程度だったが、今は倍の4万ドルになっているという。一方、いまだに日本人がフツウに買えるのはせいぜい200万円ぐらいまでのクルマ。やはりここが決定的に違うのだと。

 Cクラスが高くなっただけじゃない。ソレに合わせて日本人が稼げなくなったのが真の問題なのだ。

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