重道武司
著者のコラム一覧
重道武司経済ジャーナリスト

1957年鳥取県倉吉市生まれ。84年フジサンケイグループ傘下の経済紙「日本工業新聞」(現フジサンケイビジネスアイ)の記者となり、千葉支局を振出しに鉄鋼、自動車、総合電機、財界、金融、エネルギー(電力・石油・ガス)などの業界を担当。2000年外資系通信社に転じた後、02年からフリーに。得意分野は通信社時代を含めて在籍足掛け7年にも及んだ日銀記者クラブ時代に人脈を培った金融。自動車業界にも強い。

新生銀行はSBI HDとの対立長期化 公的資金返済には「1.6兆円規模」が必要

公開日: 更新日:

 新生銀行への「無通告TOB(株式公開買い付け)」を仕掛けたネット金融大手のSBIホールディングス(HD)。これに対し新生銀側はSBIHD以外の株主に新株を無償配布する買収防衛策の導入を決議して対抗。当初、今月25日とされていたTOB期限は12月8日まで延長され、対立は長期化する様相だ。

 防衛策の発動は11月下旬にも開催予定の臨時株主総会で過半数の賛同を得ることが条件だ。ただ仮に発動が決まると、SBIHDからすればTOBでせっかく、新生銀株を買い付けても持ち株比率が大幅に下がってしまうことになりかねない。TOBを確実に成立させるためには株主総会の帰趨を見極める必要があり、SBIHDはTOB期限を先延ばしせざるを得ない。その間にホワイトナイト(白馬の騎士)探しに最善を期す――新生銀側のこうした「時間を稼ぐ作戦」(事情通)がひとまずは功を奏した格好だ。

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