SMBCコンシューマーファイナンス(プロミス)金子良平社長<1>他部署の先輩に励まされ
「なぜ昇進が遅れているんだ。おまえが悪いからだ」と激励
大手消費者金融「プロミス」を運営するSMBCコンシューマーファイナンスは、SMBCグループの中でも屈指の収益を誇る優良企業。現在、社長を務めているのが金子良平だ。
金子は1983年、慶大経済学部を卒業し、住友銀行(現三井住友銀行)に入行した。
「友達からは『なぜ住友銀行に』と聞かれました。私も当初は商社に行きたくて、他の会社を考えていたのですが、先輩から誘われ、行くことにしました」
入行から3年後、東京・大手町にある本社勤務を命じられる。ここから苦難が始まる。配属されたのは、業務企画部。計数管理をする企画班だった。周囲は住友銀行きってのエリートばかり。彼らはレベルの高い仕事を淡々とこなしていったが、金子は四苦八苦し、夜を徹して働いていた。
「本社に配属されてからは激務でした。朝は7時に起きて出社し、夜は終電ギリギリまで働く。疲れ切って眠り込んでしまい、終電なのに終点まで乗り過ごすこともありました。この会社で生き残れるのかと思いました」