日本の国債は国民の貸し付けだから安心なのか 麻生大臣かつて「ギリシャとは違う」と発言
興味深いことに、世の中で大事なところに混乱があります。
財政問題も何が正しく、何が間違っているのか分からない状態が長年続いています。
■ギリシャとは違う?
2014年に麻生太郎氏(当時、副総理兼財務大臣・金融担当大臣)が、日本の国債が1000兆円の大台が近づいてきたことから「日本が破綻する」という報道に反対し、「日本国債のほとんどは日本人が買っており、国債は国民の借金ではなく国民の貸し付け。ギリシャとは違う。などから、破綻の心配はない」と発言しました。
多くの人がそれを信じ、今でも信じている人は多いですが、この発言には正しい部分と間違った部分があります。
正しい部分は「日本はギリシャと違い、ギリシャ国債を買っている多くはギリシャ国民以外の外国人、日本国債を買っているのはほとんど日本人」だということです。
従って国が破綻すると、ギリシャは外国人への返済ができず、日本は国民への返済ができなくなります。