小林佳樹
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小林佳樹金融ジャーナリスト

銀行・証券・保険業界などの金融界を40年近く取材するベテラン記者。政界・官界・民間企業のトライアングルを取材の基盤にしている。神出鬼没が身上で、親密な政治家からは「服部半蔵」と呼ばれている。本人はアカデミックな「マクロ経済」を論じたいのだが、周囲から期待されているのはディープな「裏話」であることに悩んで40年が経過してしまった。アナリスト崩れである。

時価総額が一時は1兆円突破「メルカリ」の黒字は一時的か 赤字覚悟の次の一手は?

公開日: 更新日:

 日本初のユニコーン企業で、マザーズに上場の「メルカリ」(山田進太郎社長兼CEO)の時価総額が一時、1兆円を超えた。

「新興市場では東映アニメーション、日本マクドナルドホールディングスなどが時価総額上位ですが、メルカリは9月14日の終値でこれらを抜き去りトップに立った」(大手証券幹部)という。

 株価を急騰させたのは2021年6月期決算が18年の上場以来、初めて黒字化したことにある。同期の最終損益は前期の227億7200万円の赤字から一転して57億2000万円の黒字となった。「コロナ禍に伴う巣ごもり需要が主力のフリマ事業を押し上げた一方、コロナ禍で一時的に投資を控えたことで黒字を達成した」(前出の大手証券幹部)といえる。

 だが、黒字化は一時的とみるほうがいいようだ。なぜならメルカリは、初期のアマゾンのように収益を新規事業に惜しげもなく投資することで、「赤字をものともせず挑戦し続ける」ことを企業戦略にしているためだ。そのひとつが「日本の10倍といわれる米フリマ市場でイーベイに挑戦すること」(ITアナリスト)にある。しかし、米国市場で新参者のメルカリが存在感を高めることは容易なことではない。メルカリは14年に米国市場に進出しているが赤字で、収益の足を引っ張っている。

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