エネクラウド 田嶋義輝社長<1>電気代が10%も安くなる…中小企業の電気使用契約見直しを支援
スマホにリモートワーク、EV(電気自動車)……世の中、ますます電気がないと成り立たなくなってきている。比例して、電気料金もバカにならない家庭も多いのではないか。
家庭がそうなのだから、企業もそうだろう。金額は家庭の比ではない。電気コストが足かせになり、企業活動を圧迫するなんてこともありうる話だ。これからは使う電気がどれくらいCO2を排出して作られたのかにも目を配らなくてはいけない。
しかし、そこまで時間や人のリソースを費やせる企業は多くないはずだ。たかが電気料金、されど電気料金――。「エネクラウド」は、そうした企業の電気使用契約の見直しと再契約の支援を行うコンサルティング会社だ。
事業内容について、代表の田嶋義輝社長はこう話す。
「企業の電気利用料金、とくに高圧や特別高圧と呼ばれるものは〈相対契約〉といって電力会社と個別に交わされるものが多く、内容がブラックボックス化しているんです。そのため、100社あれば100通りの契約体系があるというのが現状です。当然、安いところもあれば高いところもあるのですが、実際は使用実態に見合わない割高な契約であることが多い。それを独自のデータベースと入札プラットフォームを活用し、お客さまが最適な価格で再契約するための交渉や、場合によっては電力会社を切り替えるための支援を『電気削減クラウド』というサービス名で行っています」