日本郵政グループのDX戦略を主導する2人のキーパーソン
日本郵政グループのDX(デジタルトランスフォーメーション)戦略が動き出した。投資額は向こう5年間で4300億円に及ぶ巨大プロジェクトだが、なかでも注目されるのは内部では郵便局ネットワーク2.0と呼ばれている「デジタル郵便局」の構築だ。
「リアルな郵便局に加えて、『デジタル郵便局』を構築し、この2つを融合させていく」
日本郵政グループの増田寛也社長は、日本郵政グループのDX戦略について、こう語る。全国2万4000に達するリアル郵便局に、ITを駆使した「デジタル郵便局」が融合するマグニチュードは強烈だ。その手始めとして進められているのが、郵便局のすべてのサービスをネット上で受けられる「スーパーアプリ」の開発だ。増田社長はこのアプリで「お客さまは郵便局のサービスを24時間365日受けることができる」と強調する。