重道武司
著者のコラム一覧
重道武司経済ジャーナリスト

1957年鳥取県倉吉市生まれ。84年フジサンケイグループ傘下の経済紙「日本工業新聞」(現フジサンケイビジネスアイ)の記者となり、千葉支局を振出しに鉄鋼、自動車、総合電機、財界、金融、エネルギー(電力・石油・ガス)などの業界を担当。2000年外資系通信社に転じた後、02年からフリーに。得意分野は通信社時代を含めて在籍足掛け7年にも及んだ日銀記者クラブ時代に人脈を培った金融。自動車業界にも強い。

業界3位日本郵便と2位佐川急便がタッグでも…「腰の引けた提携」といわれるワケ

公開日: 更新日:

 両社では今後ワーキングチームを組成。ほかにも顧客の利便性向上につながるサービスの開発や共同配送・共同運行など経営リソースの共同活用を検討していく方針だ。

 とはいえ提携効果は当面「両社合わせて売り上げで十数億円、利益で数億円規模」(衣川和秀・日本郵便社長)にとどまる見通し。資本提携などにも踏み込まない。それだけにヤマト関係者からは「両社とも過去のM&Aの失敗や大やけどがトラウマとなっているのか。随分と腰の引けた提携では」との皮肉も漏れる。

 日本郵政グループは豪州の国際物流大手、トールHDの買収で巨額減損や事業売却損を出し、取得資金6200億円をほぼ丸々、ドブに捨てた。佐川も経営統合を視野に16年、日立物流と資本提携したが、日立物流内部の反発などで交渉が難航。昨年9月、事実上の提携解消を余儀なくされ、統合は白紙に。羹に懲りて膾を吹く――か。

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