業界3位日本郵便と2位佐川急便がタッグでも…「腰の引けた提携」といわれるワケ
2位と3位が手を携えてはるか先を行くトップを追走する――。まるでドラマのような展開だが「いかんせん小粒感が否めない」と市場関係者。
宅配便業界2位の佐川急便と同3位の日本郵便が小型荷物の宅配サービスなどで業務提携に踏み切る。20年度の宅配便取り扱い個数でSGホールディングス(HD)傘下の佐川はシェア28.5%、日本郵政グループの日本郵便は22.8%。いずれもシェア43.8%を誇る首位・ヤマト運輸に大きく水をあけられている。タッグを組むことでそのヤマトに何とか一泡吹かせようというわけだ。
提携の柱は3つ。1つは日本郵便が展開するポスト投函型の小型宅配便サービス「ゆうパケット」への佐川の便乗だ。佐川が顧客から預かった荷物を郵便局まで運び、日本郵便が配達する仕組みで、準備が整い次第11月から実施する。
2つ目が国際宅配便での協業。日本郵便が取り扱っている世界120以上の国と地域に配達可能な「EMS」と呼ばれるサービスネットワークに佐川の荷物を乗せる。そして最後がクール宅配便での連携。「ゆうパック」の保冷品輸送の一部を冷凍輸送に高度なノウハウを持つ佐川が取り扱うもので、来年1月以降、スタートさせる。