重道武司
著者のコラム一覧
重道武司経済ジャーナリスト

1957年鳥取県倉吉市生まれ。84年フジサンケイグループ傘下の経済紙「日本工業新聞」(現フジサンケイビジネスアイ)の記者となり、千葉支局を振出しに鉄鋼、自動車、総合電機、財界、金融、エネルギー(電力・石油・ガス)などの業界を担当。2000年外資系通信社に転じた後、02年からフリーに。得意分野は通信社時代を含めて在籍足掛け7年にも及んだ日銀記者クラブ時代に人脈を培った金融。自動車業界にも強い。

みずほに“解体”案まで浮上…今年6度目システムトラブルで強まる坂井社長の経営責任論

公開日: 更新日:

 みずほの「ニューノーマル」――金融界ではこう揶揄されているらしい。システムトラブルがもはや「新常態」と化しているというわけだ。

 みずほフィナンシャルグループ(FG)が先週20日、再びシステム障害を引き起こした。みずほ銀行とみずほ信託銀行の全店で窓口での入出金や振り込みなどの取引が一時できなくなったもので、今年に入って5度目のトラブル。復旧が遅れた外国為替取引では11件の送金に遅れが生じ、当日中の処理ができなかったという。

 しかも2~3月に起こした4度の障害を受けて再発防止策を6月公表。危機管理体制やITシステム統制力の強化などに取り組んでいたさなかでのトラブルだけに「タチが悪い」(金融当局筋)。そのうえ23日には6度目の障害だ。

 こうなると強まってくるのが坂井辰史社長の経営責任論だろう。みずほ内部ではこれまでトラブルを連発させながらも「(坂井社長の)留任はグループ全体の意思だ」などとして辞任を促すような動きは生じていなかった。坂井社長自身も20日の会見で「再発防止をしっかりやることが私の責任」と強調。退陣に否定的な考えを示している。

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