景気低迷も企業業績は好調!「ポジティブサプライズ」に目を向ける
古来、材料はあとから貨物列車に乗ってやってくる、という。そう、株価が下がると、不思議に悪材料が続出する。
現状がそうだ。新型コロナウイルス「デルタ株」のパンデミックに加え、緊急事態宣言の乱発、繰り返し、集中豪雨、政局混迷、景気回復の遅れなど挙げればきりがない。いや、だからこそ、日本市場の株価は低迷しているのだが……。
4~6月期のGDP成長率はユーロ圏のプラス8.3%、中国の同7.9%、アメリカの同6.5%に対し、日本は同1.3%にとどまった。景気回復が遅れている。
国際マネーは国・地域の成長率(IMFの予測データを使う)に応じて資金配分シェアを決める傾向がある。
IMFの今年の経済見通しはユーロ圏、アメリカが引き上げられた半面、日本は引き下げ(3.3%→2.8%)だ。これでは外国人買いは期待できないし、持ち株を投げる。